注文住宅検討初期は床材のことなど全く気にしていませんでした。
「実家は畳だし、賃貸で住んだところはすべてツルツル。他の床材なんて知らない。」
そういった方は他にもいるんではないでしょうか?
けど、ハウスメーカーのほとんどは賃貸住宅と同じ突板かシートフローリングが標準仕様なので、あえて営業担当の方から無垢床や挽板を提案することは少ないんです。(見積も取り直しだし、施工も大変なので)
今回はそんな床材の種類について、僕が学んだ内容を初心者でもわかりやすく解説したいと思います。
以前こちらの記事の中で纏めてたんですが、切り出して紹介します。
どんな床が猫を飼う家庭に合っているか紹介してるので是非こちらも御覧ください
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床材(フローリング)の種類(無垢?挽き板?突板?シート?)
小難しい表現ではなく、初心者が調べた情報をシンプルに嚙み砕いたまとめになるので、初見の方でもわかりやすいと思います!
「細かいことはいいや」って方は目次から「床材の種類と特徴をタブ形式で纏める」で表形式にまとめてるので飛んでください!
床材の種類
そもそもフローリングの床材の種類は大きく以下2つのカテゴリ4タイプがあります。
床材の2つのカテゴリ4タイプ
カテゴリ①:単層フローリング
- 無垢(むく)
カテゴリ②:複層(複合)フローリング
- 挽き板(ひきいた)
- 突板(つきいた)
- シート
他のサイトでも「単層」「複層(複合)」ということばが出てきますが、
単層=無垢、複層(複合)=挽き板、突板、シート のことを指していると思えばよいです。
では、それぞれのタイプの特徴を纏めます。
無垢(むく)
これは「単層」という言葉通りに 天然の一枚板をそのまま加工して床材にしているものです。
無垢材は板を張り合わせたものではなく、木そのものです。
(無垢の次に紹介する挽き板画像と比べて見てください
木そのものだからこそ、木の「質感」や「匂い」「あたたかみ」など五感で感じられる印象が他の床材とは全然異なります。
こればかりは展示場やサンプル請求を活用して、手にとって、足で触って感じていただきたいと思います。
僕はサンプルを触って「百聞は一見にしかず」とはこのことだと、驚愕しました💦
挽き板(ひきいた)
これは「複層(複合)」という言葉通りに2~4mm程度の無垢材を合板基材に貼り合わせた板です。
あとで紹介する突板よりも厚い板を張り合わせることで、無垢の良さと複合フローリングの機能性の両方をもっているハイブリッド商品です。
ちなみに公平に言い換えると、無垢よりは自然な感じが薄くなり、突板・シートよりは高価な床材とも言えます。
2~4mm程度の無垢材」はこの画像の上の薄い板のこと、それより下が合板基材です
挽き板はご覧の通り、厚めの板を貼っているので無垢のように木の質感がわかります。
ちょうど画像に写っている床が賃貸のツルツルフローリングなので、見た目の質感の違いがわかるかと思います。
突板(つきいた)
これは「挽き板」よりも薄い、0.2~0.5mm程度のうっすーい木のシートを合板基材に貼り合わせた板です。
大量生産が可能なため価格も抑えられ、扱いが簡単なため、各ハウスメーカー・工務店の標準床材で最も多く採用されている床材ではないかということ。
また、自然感は薄く質感はチープになりやすいものの、薄いシートを張り合わせるのと一緒に特殊な緩衝材を張り合わせて防音性を高くするなど、機能的でもあります。(例えばマンションの床材とか)
断面の見た目は挽板と同じような感じですが、最上部が0.2~0.5mmの薄いシートなので目視ではわかりません。
シート
これは表面が木じゃないです。
合板などに木目やタイル調のシートを印刷・接着したものや、木材を使わないシートを指します。
これも突板同様に大量生産が可能なため価格も抑えられ、扱いが簡単なため、各ハウスメーカー・工務店の標準床材で最も多く採用されている床材ではないかということ。
床材の種類と特徴をタブ形式で纏める
なお、無垢や挽き板は針葉樹系か広葉樹系かで硬さが変わります。なので、気に入った色などがあれば樹木の種類は確認してください。硬さが違うということは傷のつきやすさにも影響します
\タブをクリックすると表が切り替わります/
比較内容 | 無垢 |
---|---|
素材の特徴 | 天然の1枚もの |
木のぬくもり | がっつり感じることができる |
調節作用 | あり |
床の反りや隙間割れ | 1つの木なので可能性は比較的高い |
メンテナンス | 長持ちさせたければ定期的にオイル塗が必要 |
耐久性 | 1つの木なので高い、傷ついても味として捉えるができる |
施工のしやすさ | 比較的やりずらい |
質感 | サラサラ、樹種によって硬さも異なる |
耐水性 | 弱め |
値段 | 基本高いが、樹種によって挽き板より高いか低いかが分かれる |
ハウスメーカからのおすすめ度 | 個別見積もりになるので面倒(提携業者ならまだ前向き) |
比較内容 | 挽き板 |
---|---|
素材の特徴 | 合板に2~4mm程度の無垢の「板」を貼る |
木のぬくもり | 板が厚いので感じることができる |
調節作用 | 板の分ちょっとあり |
床の反りや隙間割れ | 板を貼り合わせてることで、リスク軽減 |
メンテナンス | 長持ちさせたければ定期的にオイル塗が必要 |
耐久性 | 板を貫通させる程でなければ、傷ついても味として捉えるができる |
施工のしやすさ | 突板・シートよりはやりづらい、無垢よりはやりやすい |
質感 | サラサラ、樹種によって硬さも異なる |
耐水性 | 弱め |
値段 | 基本高いが、樹種によって無垢より高いか低いかが分かれる |
ハウスメーカからのおすすめ度 | 個別見積もりになるので面倒(提携業者ならまだ前向き) |
比較内容 | 突板 |
---|---|
素材の特徴 | 0.2~0.5mmの薄いシート(目視判別できない) |
木のぬくもり | 見た目だけ。見た目は木ですが無垢・挽板と比較すると一目瞭然 |
調節作用 | なし |
床の反りや隙間割れ | 基本なし |
メンテナンス | 基本不要だが、一定の年数ごとにはした方がよさそう |
耐久性 | コーティングカチカチなので高いが、傷がつくと合板に達するので補修が大変 |
施工のしやすさ | 簡単 |
質感 | ツルツル |
耐水性 | 強い |
値段 | 安い |
ハウスメーカからのおすすめ度 | 標準仕様であることが多いので超前向き |
比較内容 | シート |
---|---|
素材の特徴 | シートなので木ではない |
木のぬくもり | なし |
調節作用 | なし |
床の反りや隙間割れ | 基本なし |
メンテナンス | 基本不要だが、一定の年数ごとにはした方がよさそう |
耐久性 | コーティングカチカチなので高いが、傷がつくと合板に達するので補修が大変 |
施工のしやすさ | 簡単 |
質感 | ツルツル |
耐水性 | 強い |
値段 | 安い |
ハウスメーカからのおすすめ度 | 標準仕様であることが多いので超前向き |
「うえのいえ」家はどれにする?
筆者宅は最終的にモリアンさんの杉の無垢材を採用することに決定しました。
これはファンタジスタ藤本さんのブログの影響で、床材のことを詳しく書かれているのでとても参考になります。
最初は床材のことも知らなかったので、突板で見積をもらってましたがドンドン変更していきました。
元々は標準仕様の「EIDAI 銘樹モクトーン」の突板で見積
↓
「EIDAI 銘樹ロイヤルセレクション」の挽板に変更
↓
モリアンの無垢材に変更
猫もいるのでメリット・デメリットはありますが、完成が楽しみです✨
おわりに
今回は床材の特徴をまとめました。
注文住宅を検討されているかたで、「床材を意識したことがなかった!」っていう方はすぐに担当者さんに確認し、無垢や挽板を見てみたいと相談しましょう。
自分でサンプルを取得したり、展示場にいってみて実物を感じることをオススメします。