我が家の床は杉無垢の無塗装を採用していますが、小さい子供が3人いる我が家は「食べ物・飲み物をこぼすこと」「えんぴつやクレヨンの汚れ」が親の予想を超えて多かったので、オイル塗装を検討しています。
木の香りが心地よく、ワックスを付けたものと比較すると足ざわりもサラッとしていてとても満足しているんですが。
そこで今回様々な塗料を調べてみて思ったのですが、無垢材のオイル・ワックス塗装を検討されている方は、
「塗料って何がいいの?製品によってそこまで性能違うの?」
「有名どころの塗料高すぎじゃない?もっとコスパいいのないの?」
って思ってはいないでしょうか?
我が家も現在同じように悩み中ですが、調べても製品ごとの比較記事などがなかったので、自分で候補の7種類のサンプルを取り寄せて比較しました。
評価結果は個人的な感想になりますが、同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです(^^)
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評価基準と各種製品の比較結果
ネットで調べるだけでは、匂いや塗りやすさは全然わからないので、有名どころの製品を各種サンプル請求しました。
比較した製品は以下の7種類
比較時の評価基準
まず前提として、我が家は既に引越し済みなので、モノが何もない状態、だれもいない状態で塗ることができません。
つまり、家具の移動が必要であり、塗装後に子供を長時間歩かせない(=我慢させる)ことはできないので、塗りやすさや乾燥時間を重視しました。(もちろん費用も)
我が家の評価基準
- 無塗装に近い「質感」「匂い」になること
- 子供3人、猫3匹に安全であること
- 塗装範囲が広いので、塗りやすさが平均以上であること
- 乾燥ができる限り早いこと
- 安ければ安い方がいいこと
特に子供の居場所が制限されると大変なのです。。。
【結論】個人的な基準による比較結果はこちら(横スクロールできます)
下の表はあくまでも僕の個人的な調査によって作った個人的な評価ですので、ご自身でも公式HPなどをチェックしてご判断していただくようお願いします。
画像 | |||||||
製品名 | ユーロオイル | 未晒し蜜ロウワックス | キヌカ | オスモカラーフロアークリアー エクスプレスつや消し | AURO(#128) ツーインワンオイルワックス | AURO(#690) ジャパンオイルワックス(水性) | AURO(#129) ツーインワンオイルワックスクラシック |
主な成分 | 植物油/ミツロウ/弁柄 F☆☆☆☆取得 | 蜜ロウとエゴマ油 | 米糠、植物由来100% 溶剤フリー | 植物油と植物ワックス | 100%天然原料 溶剤フリー | 100%天然原料 溶剤フリー | 100%天然原料 溶剤あり |
施工ツール | なんでもOK | スポンジ | ・ウエス ※ウエス以外の使用は× | なんでもOK | なんでもOK | なんでもOK | なんでもOK |
塗り回数 | 2度塗り | 1度塗り | 1度塗り | 2度塗り | 1度塗り | 1度塗り | 2度塗り |
塗りやすさ | 伸びがよく非常に塗りやすい | マーガリン状で比較的大変だが、意外と塗りやすい | サラッとして塗りやすい | 塗りやすいが混ぜるのた足りなければベタつく | 伸びが悪く塗りにくい | シットリ伸びがよく塗りやすい | シットリ伸びがよく塗りやすい |
塗装後の質感 | あまり変わらず | サラッとする | あまり変わらず | ペタッとして塗った感あり | ペタッとして塗った感あり | サラサラ | 少しシットリ |
塗装後の匂い | 多少 | 多少 | 多少 | 油っぽい | 油っぽい | 柑橘系の匂い | 油っぽい |
一次乾燥時間 | 約7時間 | 約8時間 | 2~4時間 | 3~4時間 (通常版は12時間) | 約10時間 | 約3時間 | 約10時間 |
防汚実験結果 | (5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (5 / 5.0) |
自然発火の有無 | あり | あり | なし | あり | あり | あり | あり |
1ℓ当たりの 塗り面積 | 20㎡/1ℓ | 70~100㎡/1ℓ | 80㎡/1ℓ | 12㎡/1ℓ (2度塗り) | 33㎡/1ℓ | 10㎡/1ℓ | 13.3㎡/1ℓ (2度塗り) |
約80-100㎡に 必要な量 | 4ℓ~5ℓ | 1ℓ | 1ℓ~1.25ℓ | 6.6ℓ~8.3ℓ | 2.7ℓ~3ℓ | 8ℓ~10ℓ | 6ℓ~7.5ℓ |
市販値段※ (執筆時点) | ¥11,500/3.5ℓ | ¥9,100/1ℓ | ¥5,700/1ℓ | ¥89,000/10ℓ | ¥41,000/2.5ℓ | ¥65,000/10ℓ | ¥62,000/5ℓ |
最新お値段 | 最新値段 | 最新値段 | 最新値段 | 最新値段 | 最新値段 | 最新値段 | 最新値段 |
補足
塗装後の匂いについて
無塗装の杉無垢は木の心地いい匂いがしますが、塗装後はやはり木の匂いがなくなりました。
上記表はその前提で、塗装後の匂いがより薄いかどうかで判断してます
費用面では、有名どころのオスモやAUROは、輸入品だからなのか、とても高額でビックリしました。
比較した感想としては、オスモやAUROはそこまでお金をかける価値があるかは疑問でしたね…
塗りやすさや乾燥時間、そしてコスパを考慮すると、「ユーロオイル」「未晒し蜜ロウワックス」「キヌカ」から選ぶ予定です。
比較方法の説明
ここからはどういった比較をしたか詳細を紹介します。
なるべき多くの画像を貼ったで、塗料の塗りやすさ等が伝わればいいんですが。
- 比較方法の説明
- 画像のように、実際に家の中で使っているものと同じ杉無垢の床材の余りを使いました。
マスキングテープで塗料ごとに区切り、塗りやすさや匂い、塗装後の防汚実験として醤油やケチャップのシミ試験を実施してます。
なおこの比較では刷毛やローラーは使わず、基本はウエスで簡易的に塗りました。(サンプルでスポンジなどあれば別)
サンプル塗装の様子
①ユーロオイル
- 塗料の様子、塗装の様子
- 塗料の写真を忘れたのですが、別記事で無垢テーブルをメンテした時にユーロオイルを使ったので、そちらをご覧ください。
その記事でも触れてますが、ユーロオイルは抜群に伸びがよく、簡単に満遍なく塗り拡げられます。値段もお手頃なので候補としてはいい感じ。
参考無垢のラウンドテーブルのオイルメンテをやってみた
無垢のテーブルを検討されている方が悩むポイントは、 「ウレタン塗装かオイル塗装どっちがいいの?」 「オイル塗装の場合はメンテナンスってどうするの?」 ではないでしょうか? 我が家は同じように悩んだ結果 ...
続きを見る
②未晒し蜜ロウワックス
- 塗料の様子、塗装の様子
- 溶けかけのバター、マーガリン状の塗料でした。本来はスポンジで薄く塗り拡げていくらしいですが、ウエスで簡易的に塗ってます。
液体じゃないので塗り拡げるのに苦労するかと思いましたが、思いのほか薄く伸びていくので簡単でした。
ただ、薄ーく拡げていくので、どこまで塗ったかがわかりづらく注意が必要というのと、「都度スポンジに適量をとって塗る」という作業が大変そう。
③キヌカ
- 塗料の様子、塗装の様子
- 塗料は粘性が少ないサラっとした液体。非常に伸びがよく、特になにも意識しないで簡単に塗り拡げられました。
「換気不要」と明言されているように、他の製品と比較すると匂いも一番少なかったです。
公式でも塗りすぎないように注意点記載ありましたが、塗りやすいからこそ塗りすぎないように注意が必要かなと思いました。
④オスモカラー フロアークリアー エクスプレスつや消し
- 塗料の様子、塗装の様子
- オスモの塗料は混ぜるのが足りなかったのか何かの成分が分離して出てきました。
付属の専用スポンジがで混ぜ込むように塗り拡げていきましたが、ここまで塗った①~③と比べると塗りにくかったです…
もしかしたら十分混ぜれば違ったのかもしれませんが、本番でムラができてしまうのは怖いかも。
たぶん塗りすぎたからだと思いますが、塗装後も成分が残ってしまいベタついてしまいました。
⑤AURO(#128) ツーインワンオイルワックス
- 塗料の様子、塗装の様子
- AUROの中でも人気が高い品番で、あとで紹介する#129の濃いVerという印象。
1度塗りでいいトロっとした塗料なのですが、その分粘性が高くて塗り拡げていくのが大変そうでした。
またしっかり塗っていくからこそ、塗装後は若干ペタ付く感じが長く続きました。
⑥AURO(#690)ジャパンオイルワックス(水性)
- 塗料の様子、塗装の様子
- 珍しい水性塗料。水性なので拡げるのも非常に簡単で、使い終わった道具の手入れも簡単そうです。最初柑橘系の匂いがほんのりするのですが、それは最終的にはなくなるそう。
1度塗りでいいし、水性なので乾燥時間も短くてGoodなのですが、1ℓあたりの塗装面積が狭いので結局割高になりそう。
⑦AURO(#129)ツーインワンオイルワックスクラシック
- 塗料の様子、塗装の様子
- こちらもAUROの中でも人気が高い品番で、先に紹介した#128の薄いVerという印象。
#128と比べるとサラッとしていて、塗り拡げやすくなってます。
ただその分2回塗りになっているので、作業労力は#128と結果的に同じになりそうな印象です。
実際に塗ってみると各製品で全然違ってて、塗料の伸びや匂いやべた付きがよくわかりました。
塗装後の防汚(シミ)実験の様子
せっかくなので防汚実験もやってみました。
塗装後およそ丸1日乾燥させた段階で、各調味料などを垂らして5分ほど放置してシミができたか確認です。
子供がこぼして5分も放置することってあまりないけどねw
結果としては下表のとおりですが、写真もとっているので、是非ごらんください。
画像 | |||||||
製品名 | ユーロオイル | 未晒し蜜ロウワックス | キヌカ | オスモカラーフロアークリアー エクスプレスつや消し | AURO(#128) ツーインワンオイルワックス | AURO(#690) ジャパンオイルワックス(水性) | AURO(#129) ツーインワンオイルワックスクラシック |
防汚実験結果 | (5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (5 / 5.0) | (3 / 5.0) | (5 / 5.0) |
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⓪無塗装の杉無垢のシミは?
各種塗料の結果を見る前に、無塗装の場合はどれくらいシミができるのか見てみましょう。
- シミの結果
- 見てわかるように、すべてシミができました。。。
特に醤油のシミがすごいです。水のシミはおそらく蒸発していくかもしれませんが、他のシミは残りそうで、無塗装のデメリットが前面に出た結果かと思います。
次からは塗料ごとのの結果を見ていきます!
①ユーロオイルのシミは?
- シミの結果
- ユーロオイルはほとんどシミができませんでした。醤油とかさすがにできるかと思っていたのですがビックリです。
実験時間の都合でユーロオイルは1度塗りだったのですがこの効果です。2度塗りすればもっと防汚効果が高くなるのではないかと思います。
②未晒し蜜ロウワックスのシミは?
- シミの結果
- 蜜ロウワックスはなんと、水やオレンジジュースのシミがくっきりと残ってしまいました。
シミができやすそうな醤油、マヨネーズ、ケチャップは逆にシミができていません。
水分だけ吸い取ったのか?もしそうなら時間経過とともに薄くなっていきそうですが、面白い結果になってきました。
③キヌカのシミは?
- シミの結果
- キヌカも、ユーロオイルのようにシミが残りませんでした。
節があるので目の錯覚かと念入りに見たのですが、やはりなかったです。塗りやすさもあったこの防汚性能はGoodです。
④オスモカラー フロアークリアー エクスプレスつや消しのシミは?
- シミの結果
- オスモも、シミが残りませんでした。
ユーロオイルやキヌカとは違い、膜ができている感じがあるので、これは個人的には納得の結果です。
⑤AURO(#128) ツーインワンオイルワックスのシミは?
- シミの結果
- 粘性が高くて塗り拡げていくのが大変だったAURO#128も、シミが残りませんでした。
こちらもオスモと同じように、ユーロオイルやキヌカとは違い、膜ができている感じがあるので、個人的には納得の結果です。
⑥AURO(#690)ジャパンオイルワックス(水性)のシミは?
- シミの結果
- こちらは水性の#690の塗料。水や醤油のシミが写真でもはっきりと残ってしまいました。あと、写真ではわかりづらいのですがオレンジジュースの後もうっすら残ってます。
水性なので、AUROの他の番号と比べるとシミができやすいのかもしれません。
⑦AURO(#129)ツーインワンオイルワックスクラシックのシミは?
- シミの結果
- これはAURO#129は、#128よりも塗りやすくなったが2回塗りになっている塗料。こちらも#128と同様シミが残りませんでした。
さいごに
さて、今回のサンプル比較結果はここまで。
我が家は今回の実験結果を受けて、塗りやすさや乾燥時間、そして何よりもコスパがいい「ユーロオイル」か「キヌカ」にしようかと思っています。
費用が安いのに、塗りやすくて防汚性もあるのがGoodだよね✨
無垢材の塗料にお悩みの方の参考になればうれしいです。
最後に改めてですが、この記事の内容は個人による適当な比較結果なので、実験結果をすべて鵜呑みにしないようにだけご注意ください。