我が家の換気システムは、ノイエ標準の第三種換気システムを選びました。
今回は第一種換気と第三種換気の機能的な比較を行った上で、我が家がどういった考えで第三種換気を選択したか紹介しようかと思います。
この記事でわかること
・第一種換気と第三種換気の比較
・第三種換気を選んだ理由と判断基準
他にも家づくりの記録をブログにつづっているので、トップページなどからご覧いただければ嬉しいです。
では是非最後までご一読ください(^^)
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第一種換気と第三種換気とは?両システムの比較(メリット・デメリット)
そもそも第一種換気と第三種換気ではどういった違いがあるのでしょうか?
記事の後半で、そもそもの生活スタイルや考え方についても紹介しますが、ここでは機能面の比較を行います。
機能的な比較をすると、予算さえあれば第一種換気がよいと思います。
※第2種換気システムは住宅で使われることはないので割愛しますね
比較項目 | 第一種(熱交換) | 第三種 |
---|---|---|
給気方法 | 換気扇(機械) | 自然(換気口) |
排気方法 | 換気扇(機械) | 換気扇(機械) |
初期費用 | 高い ※第三種が標準なら+40万~60万程度 ※ACよりDCモーターの方が導入費用は高い | 安い |
換気システムの電気代 | ACモーター:1000円~2000円 DCモーター:500~1000円 | 1000円以下 |
冷暖房費 | 熱交換されるので安くなる | 高くなる |
メンテナンスの手間 | 大変 給気・排気箇所・ダクト内部 | 簡単 フィルターのみ |
メンテナンスコスト | 高い ダクトありなら更に高い | 安い |
家の快適性 | 高い | 低い |
パッとみ、家の快適性では第1種、手間やコストでは第三種の評価がよさそうですが、もうすこし詳しく解説し僕なりの比較ポイントを紹介します。
第一種換気のメリット・デメリット
・熱交換によって室内が快適に保てる(=光熱費削減)
・機械による給排気で効率的に換気が可能
・給気時にもフィルターを通すので室内空気がキレイ
・導入にコストがかかる
・ACモーターの場合、月々の電気代が高い
・(ダクトありの場合)メンテナンスが大変
・メンテナンスをしなければ導入の恩恵がなくなる
メリットはやはり熱交換や給気時のフィルターによる室内空気の快適性の維持だと思います。
一方デメリットにはコスト面があげられますが、第一種換気でよく言われるデメリットのうち、
・月々のランニングコスト
・メンテナンスが大変
という点がありますが、正直DCモーターであれば月々のコストは第三種とほぼ同じですし、日々のメンテナンスについてもダクトレスであれば、第三種換気よりは大変ですが、ものすごい大きな差はないと思います。
(ダクトありの場合は定期的に業者さんに掃除してもらう必要がありそうです)
第二種換気のメリット・デメリット
・導入コスト、ランニングコストが安い
・日々のメンテナンスが第一種換気よりも簡単
・熱交換できなず熱損失が大きい(=光熱費Upの要因に)
メリットは導入が簡単な分、コストが安いという点と、仕組みも簡単なので第一種と比較するとメンテナンスが楽という点です。
対して熱交換がない分、室内環境(温度・清潔さ)は快適ではないのかもしれません。
コスト・機能観点の比較ポイントは3つ
ここまで紹介したように、第一種換気はデメリットとなるランニングコストも改善されたり、メンテナンスが簡単になっている新製品がでてきています。
また、熱交換という大きなメリットがあることから、両者をコスト・機能観点で選ぶ基準は以下の3つだと思います。
コスト・機能観点の比較ポイント
・導入時のコストについて予算確保できるか
・壊れた時のメンテナンス費用を覚悟できるか
・メンテナンスを必ず行えるか
コストを鑑みても、室内快適性を考慮すると導入する余地は大いにあると思います。
では、どうして我が家は予算をかけてでも第一種にせず、第三種換気にしたのでしょうか?
我が家が三種換気にした4つの理由
①高性能にこだわっていない
②頻繁によく窓をあける
③輻射式のペレットストーブを導入
④限られた予算をかけるメリットが感じられなかった
それぞれ簡単に説明します。
①高性能にこだわって施工していない
第一種換気を効率よく活かすためには、そもそもの断熱性を上げ、気密性を高くし、計画的な換気経路を準備することが大事だと思います。
しかし我が家はそこに重きを置いて家づくりをしていないので、第一種換気だけ採用しても最大限の恩恵を受けられないのが理由の1つです。
予算に余裕があり、意匠性とも兼ね合いがとれた最高の間取りが考えられればそれが一番かもしれないですが、そこに至ることはできなかったので、優先順位を落としています。
UA値はZEH基準ですが、気密測定もしないですし、換気口も壁面のキレイさ優先しちゃっています。
換気についてはサーキュレーターで室内空気の循環を補助しようと考えています。
②頻繁によく窓をあける
換気経路うんぬんの前に、
そもそもウチは季節を問わずよく窓を開けます。
窓を開けるたびに室内温度が変化して、エアコンが頑張って稼働しているのですが、構わずに夫がすぐに窓を開けます。
「換気経路がほにゃらら」とか、「電気代が削減できます」もへったくれもありません。
そんな僕は、室内給気する際の空気をフィルター通して空気をキレイに”しすぎる”ことにメリットを感じられないのです。(花粉症対策とか理由はあるのでしょうが)
③ペレットストーブを導入
熱交換の話に関連しますが、我が家は輻射熱タイプのペレットストーブを導入します。
輻射熱は遠赤外線で金属以外の物質も温めることができますし、蓄熱性が高いモルタル土間があるので、多少の外気侵入はものともしません。
そのため、第一種換気のメリットである熱交換による電気代削減効果が冬場は該当しないのも理由の1つです。
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④限られた予算をかけるメリットを感じられなかった
これらの理由から我が家では、コストをかけてまで「第一種換気」を採用する側に天秤が傾きませんでした。
「第一種換気」を採用する大きなメリットである「熱交換による一定温度確保」「室内空気の清浄化」という点が、我々の生活スタイルだと薄れてしまうからです。
予算と時間があれば、高断熱・超気密・完璧な換気経路を実現したいものですが、折り合いをつけて判断しています。
メンテナンスもマメにできないもんね
こんな選び方をする人もいるんだ、と参考にしてください。
まとめ
今回、第一種換気と第三種換気の比較と、我が家の選び方に関する考え方をご紹介しました。
改めて、選ぶときの基準は以下の「コスト・機能観点のポイント」と「そもそもの生活スタイル」です。
コスト・機能観点の比較ポイント
・導入時のコストについて予算確保できるか
・壊れた時のメンテナンス費用を覚悟できるか
・メンテナンスを必ず行えるか
機能面でのメリットや費用隊効果に魅力を感じながらも、そもそもの生活スタイルやペレットストーブがあることによって第三種換気を選択しました。
昨今話題の、超高気密住宅のような密閉空間においては第一種換気での効率的な換気は特に効果を発揮するかと思いますので、室内快適性を最優先に考える場合は採用すべき設備だと思います。
ウチのように優先順位が違う場合は、ハウスメーカーの提案を鵜呑みにするだけでなく、メリットデメリットを把握したうえで判断してみてはいかがでしょうか。