注文住宅を検討する中で、ほとんどの夫婦、子育て世代が直面する問題はなんでしょうか?
それは子供部屋の間取りです。
我ら「うえのいえ家」は5歳長女、3歳次女、1歳長男という男女構成チームという非常に悩ましい編成でした。

しかも一番下は早生まれなので、次女と長男は2歳差ですが1学年違いの年子になります
一般的に子供部屋の間取りを検討する場合、どういった観点・検討要素があるのか、僕たち夫婦が結果的にどういった選択をしたのか、検討経緯踏まえてご紹介します。
この記事でわかること
・子供部屋の間取りを考える上での観点・考え方(年齢?性別)
・子供部屋2.5畳~3畳に仕切れるフリースペースにした経緯
・間取りのアイデア・サンプル調査方法
それでは詳細を御覧ください!
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うえのいえ家の間取り
前提
我が家は延床面積が約32.5坪の総二階
・1階:約17.5坪
・2階:約15坪(吹き抜け含まず)
まず最初に「うえのいえ」家が採用した間取りを紹介します。

まだ着工前なので概要図だけでご容赦ください
我が家は子供が3人おりますが、上の図の通り個室は設けずにフリースペースにしました。
うえのいえ家の子供部屋
・現時点では個室は作らず、フリースペース・セカンドリビングとして利用
・将来部屋を3部屋、または2部屋にも分けられるように天井補強
・窓とダウンライトも将来仕切ることを想定して配置
といったように、将来仕切ることを想定した間取りにしました。
なお、現状フリースペース13畳となっている計算には廊下・収納も含んでいます。
つまり実際に子供部屋にできる面積は約9畳、3つに分けると約2.5畳~3畳程度の広さしかない計算です。

この広さでいいのか?もっとプライベートを確保してあげた方がいいのか?
など、将来の可能性を色々考えました。
そういった将来の心配があったものの、なぜこういった間取りを決断したのか、理由・優先順位の考え方も説明します。
間取り決定の理由・優先順位の考え方
最終決定の理由はいたってシンプルです。
子供部屋の間取り決定理由
・家族が過ごすスペースを確保するのが優先(この優先順位から、1階の広さを確保するために2階水回りにしてます)
・使うかわからない個室を思春期到来までの十数年置いておくのは無駄
・大学以降は何十年も物置化する(田舎なので子供は大学で一人暮らしが濃厚)

つまり、ウチの間取りでコンセプトにしている「家族が過ごす空間」を優先しました。
少なくとも思春期が来るまでの10年ほどはフリースペースで問題ないと思います。
あと実家に個室がなかった僕が、「個室があるからこそ子供がスグに籠ってしまってコミュニケーションが減る」と思っているのも1つの理由です。
将来的に子供がどうしても個室が欲しいと言ってきた場合は、インテリアで仕切るのか、壁・建具を付けるのかを検討する予定です。
個室3部屋をやめた理由
ちなみに、我が家も当初は3人全員に4.5畳~6畳の個室を設けようと考えていました。
その場合、2階は3つの子供部屋と寝室でいっぱいになり、他のスペースは一切なくなります。
そうすると、どういった考え方に陥るかというと
どれだけ廊下を減らせるか?
廊下を減らせる階段の位置はどこか?
そうしたら1階の間取りで妥協する点はどこか?
といったように、空間の使い方を考えるというよりも、パズルをみんなで必死に考え、パズルを成立させるための妥協点を探すことになります。

せっかくの注文住宅なのに、不確実な子供部屋中心の検討になってしまってました。
「妥協点を探して間取りを考えるのはおかしい」と夫婦で話し合って、ゼロから間取りを検討しなおしました。
そうして妻が渾身の間取りを考えた話も記事にしているので、合わせてご覧ください。
子供3人の間取りアイデア、メリット/デメリット

なお、子供が3人いる場合の子供部屋を考える上でのパターンはいくつかあります。
以下に簡単にパターン別にメリット・デメリットを記載したので参考にしてください。
パターン①:1部屋|必要な時に仕切る
「うえのいえ家」の採用パターンです。
・子供が成長するまで広い空間を確保可能
・壁/建具がないので、使い方の自由度が高い
・今後の学習方法や仲の良さで2部屋or3部屋にするか選択肢を残す
・仕切り方を選択可能(壁・パーティション・カーテン・DIYなど)
・将来的にリフォーム工事が必要(20万~50万ほど)
・仕切ることを想定した準備が必要(天井補強、エアコン・窓・照明計画)

将来的に、追加工事の検討や費用が必要になりますが、最もムダなく家の空間を活用できると思うので、僕はこの案をおすすめします。
「将来的にお金がかかる」といっても、新築時に壁の量等を減らしているのでトータルで考えるとそこまで大きな金額というわけもないです。
パターン②:3部屋|子供全員に個室
シンプルに全員個室のパターン。
子供部屋を3畳程度にするか、広々6畳準備してあげるかでも話が変わってきますが、個人的には3畳あれば十分と思ってます。
・子供全員のプライベートを確保可能
・子供部屋に多くの面積が奪われる(=建物が大きくなければいけない)
・子供たちがスグに部屋に籠る可能性あり
・子供が使わない期間の使い道を要検討
パターン③:2部屋|性別で分類
全員個室を用意するのが難しい場合、かつ男女混成だと性別に合わせて2部屋用意するパターンもあります。
我が家を例にすると
「長女/次女に1部屋、第三子の長男に1部屋」
として、男女間のプライベートを確保してあげるパターンです。
・男女間でプライベート確保可能
・年齢順ではないので、第一子が不平を言う可能性あり
・姉妹で仲が悪くなった場合に配慮が必要
・受験の年齢になると「1人部屋」が取り合いになる可能性あり
など、悩みが尽きない間取りです。
パターン④:2部屋|年齢で使い分け
一番上の子に1人部屋を与えて、残り二人は同じ部屋を使ってもらうパターンです。
思春期の期間や受験期間などを取り決めて部屋を分け与えます。
ただ、この案は年が離れた兄弟姉妹であれば採用できますが、年が近い場合は難しいです。
・公平に部屋を使い分けることが可能
・年が近い兄弟姉妹の場合は採用不可
以下のように我が家は受験年齢が被るので使い分けできません。
例:長女18歳(高校三年)、次女16歳(高校一年)、長男14歳(中学三年)

長男が早生まれのため、次女とはほぼ2歳差ですが、1学年違いになります。
子供部屋3畳で大丈夫なの?

前述したように、我が家の広さでは今後3部屋に仕切る場合は各部屋が”3畳ほど”になる予定です。
「3畳とか狭くない?」
という声が聞こえてきそうですが、
3畳あればベッド、机、収納棚を置くことができます。
服類は洗面脱衣所とファミクロに収納予定にして子供部屋に置かなくて済むようにもしてますので、十分な広さはあるのです。

もちろん広いほど子供たちも自由にレイアウトを楽しめるかもしれませんが、私たち夫婦としては、そんなに広い部屋は不要、3畳あれば十分という結論になりました。
間取り検討にかけられる打合せ回数は何回?変更は何回まで可能?
ちなみに注文住宅検討にあたり、「こういった間取りに関する打ち合わせは何回くらいできるのか?」と思われる方もいるかと思いますので説明します。
僕が契約した積水ハウスノイエでは、間取りに関する打ち合わせ回数制限はありません。
納得いくまでキチンと打ち合わせすることが可能です。(その分着工時期はズレていきます)
しかし、ハウスメーカーによっては請負契約後(仮契約と呼ぶメーカーもあります)に設計士と打ち合わせができる回数が制限されている、または4回が標準で以降は追加費用がかかるという会社もあります。

ローコスト系のハウスメーカーに多いらしいにゃ
設計打ち合わせの回数制限ってどうなの?デメリットは?

個人的に経験している限りは、間取りの打合せ回数制限は絶対にない方がよいです。
なぜなら、その打ち合わせの回数制限に合わせてマイホームの検討内容を合わせることになるからです。

本来は納得いくマイホームのために打ち合わせしていくはずなのに、本質とは逆になります。
なので請負契約を結ぶ前に、設計打ち合わせの回数制限については確認した方がよいですね

設計打合せの回数制限のメリットは「費用が安い」点だけ、デメリットは「十分な検討ができないまま打合せが終わってしまう可能性がある」なので、天秤にかけるとデメリットの方が多いと感じます。
他にも、以下記事にて請負契約時の注意点を記載してるので合わせてご覧ください。
この中でも記載してますが、ハウスメーカー側は契約をいち早くほしいので、間取りがほぼ決まっていなくても「とりあえず」契約を勧めてきます。そんな状態で「4回の設計打ち合わせ」で満足いく間取りが確定できるでしょうか?十分に注意してください。
後悔しないような間取りのアイデア・参考調査はどうやる?
3畳の子供部屋もそうですが、
「子供部屋に3部屋とったら、他の部屋の広さはどうなるのか?」「もし、子ども部屋を1つにしたら、どれくらいのスペースが生まれるのか?」などのアイデア探しの方法を紹介します。
間取りのアイデア・サンプル調査
こちらについては、以下の記事で紹介してますが、僕はタウンライフ家づくりで間取りのアイデアも収集しました。
ただ担当が付いてしまう注意点がありますので、以下の記事を読んでから利用すればデメリットを解消した状態で間取りのアイデア収集ができると思います。
シミュレーション方法
続いて、どんな間取りになるのか確認するためのシミュレーション方法です。
僕は使っていないのですが、最初から知っていたら絶対に使っていると思うシミュレーションソフト「マイホームデザイナー」です。
皆さん、「ハウスメーカーと注文住宅の打合せ」ってこんなことをイメージしてませんでしたか?
・毎回3Dのイメージ図(パース)を見せてもらえる
・なんなら目の前で3Dのシミュレーション映像で内装の色を変更しながら確認できる
こういったことができるハウスメーカー・工務店もあるのかもしれないですが、基本的にはパースは出てきません。
私が聞く限り、大手ハウスメーカーでもパースは最後の最後に出るか出ないか、依頼しなければ出てこない、ということらしいです。
無料版の各種ソフトもありますが機能的に不十分ですので、自分で視覚的に確認する方法として「マイホームデザイナー」はオススメです。
使い方はググれば出てきますので、以下で概要確認の上、検討してみて下さい(^^)

・PRO版は高価すぎますし、機能的に不要かと思います
・購入はパッケージ版にして、使い終わったら中古で販売することをおすすめします。
中古で5000円ほどで出回っているので、実質5000~6000円程度で利用できます。
まとめ
今回は、男女混成の子供3人の子ども部屋に関する間取りの考え方について紹介しました。
合わせて、間取りに関する打ち合わせ回数についてや、間取りのアイデア収集についても触れさせていただきました。
子供部屋というのは、親心としては広く取ってあげたい反面、将来的に必要になるのか想像が付きづらい点だと思います。
そのため他にも悩まれている家庭のために、1つの実例として我が家の検討経緯が参考になればうれしいです。